むちうち治療のポイント
ここでは、むちうちで後遺障害の等級認定を受けるために重要な6つのポイントについてご説明いたします。
交通事故に遭ったらまずはむちうちに詳しい弁護士に相談すること
しかし、むちうちの場合、以下に述べるとおり、交通事故直後からの適切な対処を行なうことが重要で、後からでは取り返しがつかないことも多いのです。
そのため、交通事故直後からの適切な対処を行なうため、なるべく早く、交通事故に詳しい弁護士に相談しましょう。
むちうちに詳しい専門の病院での診察を受けること
むちうちで後遺障害の等級認定を得るためには、神経が傷つくことによって後遺障害となるものであるので、神経損傷に詳しい整形外科に相談されることをお勧めします。
また、治療については、場合によっては神経に精通したペインクリニック(麻酔科)での治療を受けることも必要です。
事故直後から自覚症状を医師に正確に伝える
自覚症状があっても、通常の治療経過と相違する場合には、後遺障害が認められないことが多くなります。
よって、事故直後から自覚症状を医師に正確に伝えておくことが必要です。
MRI撮影や神経学的検査を受けておくこと
12級13号の認定を受けるためには、他覚的所見、すなわち、客観的な所見、具体的には、①画像所見又は②神経学的所見が認められる場合であることが必要です。
画像所見とは、例えば、頚椎のどこが狭くなっていて神経を圧迫しているかがMRIにより画像上明らかだということです。
事故から2か月以内の撮影をお勧めします。
MRI(現在、最も普及しているのは1.5テスラ。臨床で使用できる最大のテスラ数は、3.0テスラ。数字が大きい方が解像度が高い。また、画像の厚みを示すスライス厚も10mmよりは3 mmと、薄く撮影した方が明瞭であり、位置が正確にわかる。)などの設備がない病院でも、紹介状を作成していただいて、他の病院で撮影することは可能です。
神経学的所見とは、神経学的テストによってどの部位にどのような障害が存在するのかを判断するために行う検査の結果であり、むちうちの場合、スパーリングテストやジャクソンテストによる神経根誘発テスト、筋萎縮検査、深部腱反射テストの3つが重要と言われています。
適切な治療内容・適切な頻度で・適切な期間、病院へ通院していること
むちうちを後遺障害として認めてもらうためには、鎮痛剤などの処方だけでなく医学的な治療を受けながら、適切な頻度で、適切な期間、病院へ通院していることもポイントになります。
なお、14級9号の認定を受けるためには、経験則として、週2回以上で6か月以上の通院が必要などと言われています。
適切な後遺症診断書の作成
むちうちを後遺障害として認めてもらうためには、むちうちに詳しい医師に、ポイントを抑えた適切な後遺症診断書を作成していただくことが重要になります。
むちうちについてご不安やお悩みがございましたら、まずはむちうちに詳しい弁護士にご相談されることをお勧めいたします。