依頼者が道幅が狭い道路を直進中、相手方車両が道路外より突然進入してきて、依頼者運転車両後部に衝突し、受傷した事案です。過失割合は依頼者:相手方=0:90。
道路外から道路に進入してきた車に衝突され、賠償金を約19万円(約28%)増額できた事例(弁護士費用特約利用)
本件事故において、相手方は、事故直後、依頼者を気遣うことなく、自分の連絡先を渡し、しばらく現場を離れるなどの不審な行動をとっていました。また、相手方の保険会社からの連絡も遅く、痛みがあるのに、事故から約5か月後に治療費を一方的に打ち切られるなど、依頼者ご本人が冷静に対応することはとても難しい状況でした。
事故から約5か月後、依頼者側の保険会社(弁護士保険制度による弁護士紹介依頼)を通じ、電話相談いただき、その後受任となりました。物損については、依頼者側0:90の片側賠償(依頼者は、相手方に生じた損害について補償しない。)で、すでに示談済みでした。
交渉の結果、受任から約3か月後、休業損害および傷害慰謝料の増額により、既受領額を除き約86万円(当初提示額の約28%増)で示談しました。
本件においては、休業損害および傷害慰謝料について増額できました。
休業損害については、保険会社の提示額は、仕事を休んだ分のみであったため、兼業主婦としての損害(事故後症状固定までの期間について、平均で20%家事労働が制限されたと算定)を主張立証し、20万円以上の増額となりました。
加えて、傷害慰謝料についても、10万円以上の増額となりました。
以上から、過失相殺前では30万円以上の増額になりましたが、保険会社の当初提示額に過失相殺漏れがあったため、過失相殺反映後では、約19万円の増額となりました。